2014年8月5日火曜日

立山開山の聖地〝玉殿岩屋〟

梅雨明けと同時に次々とできる台風。
各地では色々な自然災害が起きています・・・
室堂も今日は曇りのち雨で優れない天気でした。


今日は室堂平で天気が優れない日でも行ける立山開山の聖地をご紹介したいと思います!
玉殿岩屋(たまどのいわや)

室堂ターミナル→室堂山荘、奥の小道を進みます。
(室堂ターミナルから往復、約40分)


 ~ 立山開山 ~

立山は昔、タチヤマ(そびえ立つ山)と呼ばれ、神のあらわれでる山として敬われ、安楽往生(安らかに死ぬこと)を願う人々が全国各地からやってきて登拝した霊山です。
この山を開いたのが、佐伯有頼(さえきありより)16歳の少年でした。

今から約1300年前、越中の国司・佐伯有若(さえきありわか)の息子、有頼が、父の留守中に有若が大切にしていた白鷹を借りて鷹狩りをしていると、急に、白鷹が有頼の手を放れ、さっと空に飛び立ちました。

驚いた有頼が白鷹のあとを追いかけ、やっとのことで捕らえようとしたとき、近くの茂みから大熊が出てきました。白鷹はまた空に飛び去ってしまったのです。
怒った有頼が弓に矢をつがえ、はっと放つと、矢は熊の胸に命中しました。

傷ついた熊の血が点てんと続く後を追って、血懸け(千垣)から芦峅寺を通り、流れの激しい称名川に行き着きました。
激しい川の流れに渡ることができず、困っていると、金色の猪が出てきて有頼を背中にのせると川を渡り、向こう岸に運んでくれたのです。そして、有頼を降ろすと去っていきました。
さらに熊を追い続けて深山の中を七日七夜。

立山の頂上近くの岩穴に逃げ込む熊を追って、近づくと、真っ暗な岩屋がありました。
〝室堂、玉殿の岩屋〟の奥で、熊のうなり声がしています。
こんどこそはと、弓に矢をつがえながら入っていくと、金色に輝く阿弥陀如来が立ってられました。

なんと、阿弥陀如来の胸に矢が突き立っているではありませんか。
思わず、ひれふした有頼に、仏がお告げになりました。
「大熊も白鷹も、猪も、立山神の化身であったのです。さっそく僧となって、この山を開きなさい」
こうして有頼は、名も慈興(じこう)と改め、一生を立山開山にささげたといいます。


玉殿岩屋
有頼少年が開山をお告げされたのがこの岩屋!
まさに立山伝説の開山、立山曼荼羅、禅定路を語るうえでは欠かせない神聖な場所です。
静かで中に入るとひんやりと冷たくパワースポットのようです^^

中には阿弥陀如来、不動明王?
何体も石仏が祀られています。


洞窟の周りを形成している岩は板状節理で魚のウロコのような岩です。
昔、火山が噴火した際に溶岩がゆっくり冷やされ固まり形成されたのが板状節理。
美女平にある柱状節理(材木石)の親戚ですかね!笑
柱状節理は溶岩が流れる際に急速に冷えて固められた石です。

岩屋近くの岩はもろく年々崩れています。
数百年、数千年後にはもしかするとこの『立山伝説開山場所〝玉殿岩屋〟』を
見ることが出来なくなるかもしれません・・・
1300年前の開山当初はもっと奥行きがあり立派な洞窟だったのかもしれないですね☆

是非、神秘的な玉殿窟を見に足を運んでみてください^^♪


虚空蔵窟
こちらは、玉殿岩屋5m手前くらいにあります。
沢山の石造があり、玉殿岩屋とよく間違える方がいます(笑)
虚空蔵窟も神秘的でいいのですが、もう一歩足をのばして玉殿岩屋を見ていってください☆


仲語と巡る 立山曼荼羅

立山信仰の謎を探るツアー。
仲語(昔の山案内人)が曼荼羅を謎解きながら立山の歴史を伝えます


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玉殿岩屋ツアー  (8月~10月) 3日前までに予約ください。
開催時間:①9:30~11:00 ②13:00~14:30
ツアー代金: 1500円 (ガイド料、保険料)


仲語と巡る 曼荼羅トレッキングツアー

開催日時:9月7日  3日前までに予約ください。
集合時間:9:00
催行時間:9:10~14:00
ツアー代金: 3800円 (ガイド料、保険料、お茶代)


詳しいツアー詳細は こちら

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立山信仰・立山曼荼羅を深く知りたい方は

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saka★megu


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