2014年7月14日月曜日

立山に〝山伏〟 現る!!

本日の室堂は 雨・濃霧 視界のない1日でした。
ここ数日のお天気予報は全くあてにならないようで、コロコロ天気が変わります。

何て素敵なんでしょう。半分くらい解けたでしょうか。
空が青いと、いっそう深い青色に染まる みくりが池です。

はい。一昨日のみくりが池です。







ところで。立山とは、昔どんな所であったのか。知ってます?

今は観光地として栄えている賑やかな立山。

富山市・呉羽山からみた立山連峰(5月)
立山がもっと右側にあるのですが…切れてます(*_*;;)
私も小さい頃から何気なーくよく見る景色です。


昔の人はこの険しい峰々を見上げ、
「登れる山ではない、あそこは死んだ者が行くあの世。
私たちの生活する里がこの世」

だと考えられてきました。

それが、遡る事およそ430年前。
事実、人がこの地に入って立山を登り、
且つ、いろんな所へ登っていたと記録が見つかりました。



「懺悔、懺悔、六根清浄ー」
一種異様な立ち姿に、延々と独特な唱えを続ける〝山伏〟
【修験者】山伏とも言われ、
山を神仏の身体であるとし神仏の懐に入り、
自分の命と向き合い心を清める。
人が簡単になし得ない厳しい状況下で、苦難の修行をする。
全国各地に修行の場があり、立山はその一つ。

この姿の人々が立山に入り、開いたとされています。

(立山開山〝伝説〟としてまた別にあるのですが、
それは1300年以上前の伝説 またそれは改めて今度…)

これが立山信仰登山の始まりです。


昨日(13日) 修験者による立山登拝が行われました。
今回あまりにもの悪天候の為、中止とならざるおえない状況で
室堂ターミナル3階の旧社殿の前で執り行われました。
上の写真はその時の様子


立山は地獄絵図のような地獄谷、針山地獄と例えられた剱岳。
室堂を中心として天国と地獄の様子がギュッと揃う様子から
修行の場としてもってこいだったようなのです。
冒頭のみくりが池も地獄の一つです。 寒冷地獄

その後、市民にも立山信仰が広まり、
立山(雄山)に登る事は一度、あの世に行く事。
疑死体験をすると、心が清められ、自分は極楽浄土に近づけると信じ
たくさんの人がこの日本三大霊山【立山】を目指したそうです。


修験者達が行う『立山火祭り』 
毎年9月に立山の麓、『芦峅雄山神社』で行われています。
火を渡り…

煮立つ湯を身体に叩きつける…
実に荒行、、到底マネできません。。
これが修験者。。



歴史語るなんて難しい〜〜っ(>_<)

勝手な私の解釈も含まれ、間違っていたらごめんなさい。。

観光地立山。今はこの姿を目にする事はなかなかありませんが、
今こうして修験者の姿を見ると、歴史を感じさせられます。

歴史深い立山。知れば知る程、立山の見方も変わるかも?



以上です。

 山ガール:OMI